任意整理での最低返済額はどのくらい?

任意整理とは、債務整理の一つの手法であり、裁判所といった国の公的機関ではなく弁護士を通して借金の返済計画をしていくものです。言葉の意味通りにあなた(と弁護士)とカード会社(クレジットカード会社・消費者金融・銀行)が、任意で和解交渉し、借金の整理をすることです。
「手取り月収が少ないと任意整理出来ない…?」
「いくらから任意整理出来るのか?」
などといった疑問や不安を少しでも取り除き、任意整理について正しく理解していきましょう。
では、詳しく見てみましょう。

★債務整理について
●まず債務整理とは…?
クレジットカードの借金や住宅ローンなど返済が苦しい場合、その返済を法的に見直し・整理する手段の事です。
●様々な方法の債務整理
債務整理には今回取り上げる任意整理以外に、さらに自己破産と個人再生というものがあります。今回の任意整理は、今後の借金の利息を0にすることで毎月の返済額を減らすというものです。
●借金をしている人は私だけ…?
消費者金融の利用者は1,000万人以上であり、またその半数以上は複数の消費者金融を利用!返済が3か月以上滞っている利用者は約190万人にも上る。
(出典:金融庁<人数は全国信用情報センター連合会のデータによる(平成19年12月)>)

★任意整理について
●任意整理をするメリットは?
高金利な借金の将来払う金利の免除や分割回数を増やし月々の返済額をカード会社に任意で減らしてもらうことが出来ます。また、前々から払っていた高い金利によって借金の元本が払い終わっている、払いすぎている(過払い金)という状況にもなりえます。
●周りの人たちへの影響は?
任意整理であれば、同居人や家族に知られる可能性は少なく、保証人にも迷惑は掛かりません。また、職場からの借入を対象から外すこともでき、家族や職場に知られることなく、行うことが可能です。
そして、住宅やローン付きの自動車も手元に残すことが出来ます。
●デメリットは?
借金の元本がなくなるわけではなく、また最低返済額も決まっていません。つまり、高い金利が借金に上乗せされていなければ、借金の減額が難しくなります。
そして、いわゆるブラックリスト状態となります。
●ブラックリストは存在する…?
ブラックリストそのものはありません。しかし、債務整理をすることで、ブラックリスト状態という状態になります。
この状態は…
・消費者金融への新たな借り入れの不可
・新しいクレジットカードの製作不可
・ローンが組めなくなる
・現在あなたがお持ちのクレジットカードが使用出来なくなる可能性がある
主にこの4つの状態を指します。
しかし、クレジットカードを利用しても借金をまたする可能性があると考えの方やクレジットカードはもう利用したくないと考えている方ならば、このブラックリスト状態は関係ありません。
●例として…
ここで、任意整理の例を挙げてみましょう。
任意整理では高い金利(年利18%以上)と、5年での完全返済が基準となります。
Aさんの場合、クレジットカードの使い過ぎにより銀行に150万円の借金をしてしまいます。年利が18%で5年の完全返済を目指すとなると、月々約3万8000円返済しなければいけません。
つまり…約3万8000円×60か月(5年)=228万円となり、
約80万円が借金の元本に上乗せされています。
また、同じ5年でも月々に払うべき金額は、2万5000円であったり
同じ3万8000円を払うのであれば約40か月で払い終わり、1年8か月分払わなくてよくなります。
*元本の60回払い(5年返済)が最低基準となりますが、もちろんカード会社によっては、80回払いや100回払いなど対応しているところもあります。
●任意整理を行うには…
任意整理を行うには、安定した収入があることが、まず大事なポイントです。
そして、無理なく月々返済できる額で返済しなければいけません。
人間が生きていくために必要な「生活費」や子供への養育費、医療費など必要になるお金がそれぞれ人のライフスタイルによって変わっていきます。
ある時は5万円返せても、ある時3万円しか返せない可能性がある場合、月々の返済額は3万円にすべきということです。
●例として…part2
日本の平均年収は400万円前後といわれています。ボーナスを除くと、一般的な月の給料は手取り25万円~30万円ほど。
そして、生活費などを差し引いた分が、返済金として考えることが出来るお金です。(一般的には30%と言われている)
ご家族がいらっしゃる方であれば…
給料の手取りが25万円の場合→給料の20%にあたる5万円
給料の手取りが30万円の場合→給料の30%にあたる10万円
が、クレジットカード返済に充てられる金額なのではないでしょうか。
また、独り暮らし(独身)ならば…
給料の手取り25万円の場合→給料の30%にあたる7万5000円
給料の手取り30万円の場合→給料の30%にあたる10万~12万円
が、目安になると思われます。
しかし、これあくまで一例であり、無理せず返済することが第一です。
良い時が「7万円」、悪い時が「5万円」であれば、月々の返済は「5万円」にすべきだと考えます。

★どんな人に任意整理が向いているのか
・給料がクレジットカード支払いによってなくなっている
・クレジットカードの返済を別のカード会社から借入している
・クレジットカードで借りるお金の限度を超えている
・リボ払いが高額で払えない
・完済の目途が立たない
・予定された返済額を用意できない
・クレジットカードの借金が年収の1/3を超える
・周りに知られずに借金の返済をしたい
・金利や利息が高く払えない
・クレジットカードはもう使用したくない
・カード会社から催促や支払いを一旦止めて、整理したい
など、といった方々には任意整理を検討された方が良いかもしれません。

まとめ
今まで述べてきた通り、
任意整理というものは、借金の元本をなくすものではなく、借金に付随する利息や金利というものが高い時、本当に自分がこのままお金を払い続けなければいけないのか。
あと、財政状況が苦しい中、もう一度自分の支払い状況を見直してもらいたいときに利用していただくものです。
借金は高額でも少なくても関係ありません。そして、最低返済額も決まっていません。
あなたと弁護士、そしてカード会社の話し合い・和解交渉によって、最終返済額や返済期間、月々の返済額も決まります。
もちろん、5年で完全返済を目指すという基準やブラックリスト状態になるという事もあります。
しかし、これから払い続けていくお金が弁護士に相談することによって予定より返済期間が短く、返済額が少なくなる可能性があるのです。
さらに借金が増えて任意整理が出来なくなってしまう前に、考えてみてはいかがでしょう。

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